ギロチン

腐れ知識人共を駆逐する

新興国の成長が頭打ちになれば加速主義も廃れるであろう

加速主義について興味深いエントリがあったんだけど、でもこれって先進国の経済成長というよりも新興国の経済発展に依存した思想でしかないんじゃないかね?
note.mu

結局(加速主義的な)新自由主義は、先進国における中間層の没落と格差の増大をもたらすものでしかなかったことは、言うまでもないことであろう。加速主義はオルタナ右翼の思想的な源流でもあるけれど、しかしvaporwaveに縁のない大半の右派労働者層や中間的保守層は、むしろ右翼を通した社会民主主義的な政策の復興を志向しているんだから皮肉なもんである。加速主義とかいうネオナチ呼ばわりしてもいいこの奇矯な思想は、今や資本主義からも、その支持母体からも裏切られつつある。少なくとも欧米におけるオルタナ右翼ムーヴメントは、新たな階級闘争の様相を呈しつつある。いくらニック・ランドが面白かろうと、ワーキング・クラス・ヒーローと化したトミー・ロビンソンの足元にも及ばないのだ。


まあ、中国や新興国における経済成長の頭打ちと、それによる世界的な景気後退が自明となった今、右派も左派もますます原理主義的になっていくはずである。でも、逆に言えばその原理主義化の前では無力だからこそ、vaporwaveやAlt-right的なユートピア感が輝くってのはあるかもね。たしかに、vaporwaveの80年代的なフラットな消費社会的享楽主義への郷愁はわからなくもない。だけど、その居心地のよさも所詮は不純物だらけのドラッグでしかなく、自己嫌悪的な陶酔感にただ浸っているだけのバッド・トリップでしかないのだ。youtubeで80年代のノーテンキな日本のCMをバックに、スーパーで流れているような安っぽいbgmを聞いている瞬間は、たしかに懐かし気持ちい多幸感に包まれはするけど、でも頭の裏側では常に不安と絶望感がよぎり続ける。だから暗黒啓蒙なんて着古したボロキレのポストモダニズムでしなく、真面目に勉強する気のない文化系がいきがるための、アルコール度数9%の氷結ストロング並の思想でしかないのかしらね。