ギロチン

F@CK ポストモダン

ブリクジットやトランプ。イエローベストって加速主義なの?

加速主義とかいうサブカル思想が流行りつつあるけど、その先駆地である欧米における加速主義って、実際に新反動主義オルタナ右翼と連動しているんだろうか?


ウィキペディアと断片的に伝わってくる情報だけを見ると、加速主義はむしろグローバル資本主義やテクノロジーを極限まで押し進める思想のように見える。だが、ブリクジットやイエローベスト運動にせよ、これらは反グローバリズムでありある種の社会民主主義回帰運動だ。まあ、彼らはリベラルや左派と敵対しているいる以上スタンス的に資本主義を擁護せざるを得ないのだが、そこは現代的な社会民主主義回帰的リベラルよりも自己矛盾に陥っているともいえる。


それにしたって、ニック・ランドがいくらオルタナ右翼の理論的支柱であるにせよ、ほとんどの新反動主義者やネオ右翼はそこまでたどり着けていないはずだ。vaporwaveにしたってごく少数派のネットカルチャーにすぎないし、資本主義のプロセスとテクノロジーを加速させることを望むような連中なんて、よっぽどのインテリオタクでしかないであろう。逆にオルタナ右翼的な運動の裾野は、グローバリズムを推進するエリートやリベラル vs イスラムや移民からキリスト教や自文化を防衛する労働者の連帯という、新たな階級闘争の様相を呈してきているように見える。


一部のポストモダン派の間から、あっちのオルタナ右翼には思想的バックボーンがあるけど、日本のネット右翼にはないという嘆きの声が聞こえたけど、それはオルタナ右翼を買いかぶりすぎであろう。奴らのほとんども、reddit4chanあたりのノリに染まっているだけだと思うし、実態的には日本の2ちゃんねらと変わらない存在であるはずだ。だいたい、ニック・ランドやカンタン・メイヤスーにせよ、そんなに大したものではない気がするんだけどね。ダークウェブとかいっているけど、youtuber以前のピアキャス配信者から垣間見られた、地方の荒廃と底辺の断末魔の方がよっぽどグロテスクであると思うし、それは先進国におけるオルタナ右翼運動とも連動しているものであるはずだ。


だから、新反動なんちゃら加速なんちゃらにしたって、薄ら寒いポストモダン的なロマンティシズムの焼き直しでしかなく、ただただ不毛な感じにしか見えない。もちろん、そこで新たなサイバー・ロマンティシズムを夢見るのは自由だけど。