これはちょっと新しい反応かも?

はてブ昭和天皇の戦争語録がバズっているんだけど、その反応がちょっと面白い。

天皇裕仁のワースト・オブ・クソ「思し召し」大会 』 読む・考える・書く
http://vergil.hateblo.jp/entry/2018/08/16/165326

はてブの反応↓


http://b.hatena.ne.jp/entry/vergil.hateblo.jp/entry/2018/08/16/165326

こういう場合って、通常は天皇を悪逆無道で帝国主義的な専制君主のように、イデオロギー罹った見方に偏ると思うんだけど、はてブでの反応がフラットっていうか、ブラック上司を冷やかすような目線で見ているのが面白い。この手の記事にしては、はてなウヨクが湧いてこないのも珍しい。


そこは、プログラマーが多いはてなだからというか、文系が理系的なセンスを身に着けたらフラットな客観主義(相対主義でなく)になるということなんだろうか? 行き過ぎたポストモダン相対主義への反省が、静かに始まっているのかもしれない。この流れは、與那覇潤が潰れて、呉座勇一が歴史学のスターになったのとも無関係ではないはずだ(呉座も與那覇並の冷笑系っぽいけど)。


ぶっちゃけ、個人的には、ポストモダンへの反動的な、「事実」偏重の厳密な資料解読主義にも問題があると思ってるんだけど、一頃と比べたらぷちナショナリズムが落ち着いて、また日本軍の蛮行を批判的に振り返る雰囲気が、再び強くなっているっぽいのも、そういう事実ベースの認識が重視されるようになったからだろう。それは、荻上チキや後藤和智とかが、歴史修正主義者の手法を左派的に簒奪してやり返したところから始まっていると思うんだけど、10年ぐらいかかって、ニュートラルなネット市民にも浸透してきている感じだ。


もちろん、公文書改竄事件や、日大のアメフト部事件のように、日本的な権威主義が大きく揺らいでいる状況とも関連しているんだろう。しかし、それがイデオロギーや、直接的な行動主義の復活にならずに、綿密な調査や史料批判を通して、冷静に事実だけを見つめていきたいという機運になっている感じがある。まあ、ある意味、日本人的な反応っぽいけど、それ以上に、情報過多のインターネット時代に対する反動なんだろう。