ギロチン

家畜化するポストモダン(食肉用)

シノドスも所詮はゼロ年代どっちもどっち言い訳系の産物

シノドスが運営している「Fact Check 福島」が、一部界隈で炎上しているらしいけど、でもこれって菊池誠氏のような人物を起用しているからだけでなく、シノドスが発足した時代の風潮を、色濃く反映しているからでもある気がする。


例えば、シノドスの代表編集者の一人でもある荻上チキさんって、明らかにリベラル左派を出自に持つ人だと思うけど、でも彼がいちブロガーとして注目し始められた00年代中頃というのは、リベラルに対する風当たりが一番強かった時期で、サブカル的にも何となくな緩いナショナリズムのような雰囲気が今よりも蔓延していたと思う。


そんなリベラル四面楚歌の状況で、荻上さんが取った戦略というのは、歴史修正主義者やサブカル保守が、論拠や出典などを固めて反論するやり方を、リベラル的に反転させたものだったのではないかと思う。そのデータや実証に基づいたエビデンス重視戦略は、例えば後藤和智さんも、荻上さんと同時期に採用していたと思うし、またリフレ派も、南京大虐殺慰安婦などの歴史戦に勝てないリベラル派が、経済理論で保守に勝つために広めたのが始まりだったように思う。(とりあえず経済と言っておけばイデオロギーに囚われない現実主義者のような顔ができるのである)


その左からの実証主義みたいな流れって、ある程度成功したのかもしれないが、キクマコ氏のように冷笑系ネトウヨ化したリフレ派と合流すると、非常に残念なものになってしまうという。しかし、歴史修正主義的な確証バイアスやポスト事実を、そのまま裏返したような一部の実証主義者が、ネトウヨ冷笑系に闇落ちしてしまうのは、当然といっちゃ当然な気もするけど。たまたま目に付いた資料を、自分の反論のために都合よく抜粋をするだけで、その中身を再検証することもしなければ、それをメタ的に読解するリテラシーすらないのが、キクマコ氏のようなニセ科学系や、JSFといったミリオタ界隈の特徴なのである。それは、何も理系だけでなく、文系にも多くいるから困ったものなのだけど。


まあ、右でも左でもない実証的な現実主義アピールって、自分の政治的偏りを伏せるための都合のいいアリバイ戦術でしかないってことである。無論、シノドスがそういったズルいポジション戦略を多用しているわけではないけど、しかし、飯田泰之さんなんかと付き合っているところに、危うさを感じさせてしまうし、栗原裕一郎さんのように「安倍政権は実はリベラル」とか、未だに思っているリベサヨは、意外と多そうだから、データや一次資料を批判的に解析するリテラシーがなければ、実証主義も、結局は歴史修正主義者と、同じ轍を踏むだけのような気がするのだが。