ギロチン

F@CK ポストモダン

今年の人文トンデモ大賞をやろうと思ったけど特になかったので良かったものをあげてみる

まあ、全くないわけでもないんだけど、ますますクラスタ間の断絶が深まっている気がする今日このごろなので、他の人文系やサブカルクラスタに興味が湧かないっていうか。象徴的なのは、東浩紀がゲンロン代表を降りたのにアンチにすら話題にされないという、悲しい事態になっているし。みんなケンカし過ぎたせいで、もう通じ会える人同士で固まって、自分と合わない人と関わらない空気感が出来上がりつつある気がする。


そういう以心伝心が崩壊した廃墟の中で生きる屍となって彷徨っているわけだけど、そんな中で自分が今年良かったと思ったのは、やっぱGUNMA-17の動画かな。所詮、大物youtuberやゲーム実況といってもやっていることの本質はsyamuとほとんど変わらない*1中で、圧倒的なセンスで見せてくるものを作っているのって、彼以外にほとんどいないんじゃないかな(他のyoutuberは知らんが)。しかも、群馬の片田舎から発信しているのに、悪意のこもったサブカル的地方論を全部吹き飛ばすクオリティなのである(という言い方はバカにしてるっぽく聞こえるけど)。


いやでも、選曲や編集技術どれひとつとっても、youtubeのトップページを開いたら出てくる再生回数100万回超えのyoutuberの動画よりも圧倒的にセンスがいい。内容が主に日曜大工的なDIYや車・バイクのカスタムなのが、視聴者を選んでしまうのかもしれないけど、でもこういうセンスだけで勝負するものって、今の日本じゃなかなか見かけないと思うし、だからこそ可能性でもあるんじゃないかと思う。これは穿った見立てだけど、もし京アニけいおん!を正統進化させたならば、GUNMA-17みたいな感じになっていたんじゃないかなと言っても過言ではない気がする。VtuberやVaporwaveを聞きながら、資本主義とアンチヒューマニズムとはとかしたり顔で語っている奴らより、こっちの方が1兆倍知的なはずだ。


だから、GUNMA-17のvtuberや日常系アニメ以上にフィクショナルだけど、でもたしかな存在感が魅力的であると言いたいわけである。しかも、オタク的なものを介さないところから、こういうものが出た意義は大きいと思う。この手の趣味に有りがちな所ジョージ的な嫌味っぽさのないバランスとファッション加減もよいし。繰り返しになるけど、オタクカルチャーのだらしなさに居直ったり、落合陽一やカンタン・メイヤスーを読むことよりも、カルチャーや血と肉をもった身体性を回復することこそが、本当の意味での時代との闘いだと思うんだよ。


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*1:syamuは結構好きです