ギロチン

F@CK ポストモダン

「原爆」は日本人にとっても解放者だった

原爆の話が色々と飛び火しているけど、しかし広島・長崎の原爆投下が日本人にとってもある種の解放だったことは否定できないであろう。


結果的に原爆が軍部による支配を終わらせた。そして、アメリカ(≒原爆)は、日本に民主主義をもたらしたとのと同時に、共産主義に対峙する盟友にもなった。日本で反米ナショナリズムがあまり広がらなかったのも、背に腹は代えられぬというリアリズム的な感情があったからだろう。


だからここ最近、リベラルから原爆をシンボルに祀り上げている流れには違和感がある。


はだしのゲンも最終的には天皇(制)のせいにしていたと思うし、原爆投下は日本の自業自得だという感情がどこかにあった気がするんだけど、それはどこにいったんだろう。だから、左派が原爆を叩き台にして、曖昧な反米ナショナリズムを煽るのは違うんじゃないだろうか。


もちろん、原爆投下自体は歴史的な負の記憶であることは否定しようがない。だが、日本に限ってみれば、南京で30万人を虐殺しただけでなく、東南アジアでも多数の民間人を殺害し、現地の経済を混乱させた。だから日本人が原爆をもって戦争の被害者ぶる資格などない。


まあ、右派よりも左派から原爆を下敷きにしたナショナリズムが勃興しつつあるのは興味深いけどね。それはおそらく沖縄の動きと連動しているんだけど、それと関連して日本はこれからアジアに従属しいくべきだみたいな、ネオ・アジア主義的な潮流になりそうな気配がする。